オムニテックって何?アウトドライ・ゴアテックスとの違い【コロンビア】【登山】

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Mt.Maehodaka Mar.2022

1 コロンビアについて

コロンビアと聞くと、

「山のメーカー」「アウトドアブランド」と考えられるのが世間一般です。

Mount Bourgeau 13.Aug.2022

ただ、山好きからすると、「山もやってるカジュアルブランド」といったイメージです。そのため、着回しがしやすいです。

実際カナダにいるときも、山でも街中でもどこでも見かけました。

コロンビアの基本情報
・アメリカオハイオ州が拠点
・アメリカのトレランブランド「Montrail」も傘下
・カナダのスノーブーツブランド「SOREL」も傘下

2 コロンビア独自の機能(オムニテックとアウトドライの違い)

コロンビアは独自の機能を確立し、商品展開しております。

撥水「オムニシールド」、速乾「オムニウィック」や冷感「オムニフリーズゼロ」など、例をあげたらきりがないのですが、見た目だけでなく、用途に合わせて商品を選べるようになっています。

今回は防水に着目してみます。

コロンビアは防水の機能として「オムニテック」と「アウトドライ」を確立しています。両方とも完全防水で登山のレインウェアとしても使える機能性を持つのですが、ここで簡単に比較してみます。

アパレルとシューズに分けます。

ちなみに一般的なレインウェアの構造は、表地、防水透湿素材メンブレン、裏地となっております。メンブレンはゴア社も使用している素材で、ほとんどのレインウェアに使われています。

👨アパレル(防水)
【オムニテック】表地、防水透湿素材メンブレン、裏地の組み合わせにより、2層、2.5層、3層に分けられる。メンブレンを内側に入れることで水の侵入を防ぎ、中のムレも逃がす。
2層の場合は、裏地がメンブレンになるため若干のべたつき感があるが、軽量性は高い。3層の場合は、通気性が高い素材トリコットを裏地に使っているため、透湿性および耐久性も高くなる。中間のアイテムとして2.5層、2.75層が出てきている。層が厚いほど本格的な登山にお勧めできるが、機能性が高い分価格も上がる。
【アウトドライエクストリーム】メンブレン、裏地の組み合わせによる2層構造。メンブレンを一番外側に持ってくることで、水を完全に遮断かつ、ムれさせない画期的な防水透湿機能。軽量性も確保。オムニテックよりも防水性が高い。光沢感ややあり。
👩シューズ(防水)
【オムニテック】「濡れない、ムれない」が決まり文句。表地と裏地の間に防水透湿素材メンブレンを挟むことで、水の侵入を防ぎつつ、中のムレも逃がせる機能。快適性も考慮され、タウンシューズにも多く見れらる。
【アウトドライ】アッパーの内側生地にメンブレンを使用。メンブレンを一番外側に持ってくることで、水を完全に遮断かつ、ムれさせない画期的な防水透湿機能。登山にお勧め。

簡単にまとめると、「防水透湿素材メンブレンをどこにもってくるか」です。

オムニテックは一般的なレインウェアの構造と同じで表地と裏地の間にメンブレンを持ってきていて、アウトドライは画期的に一番外側にメンブレンを使用しています。

これにより、機能性や見た目が変わってくるといった感じですね。

ここで、「アウトドライ」を用いたコロンビア定番トレッキングシューズ、「セイバー」を紹介させていただきます。完全防水で雨でも滑らないグリップを使っています。

ロウカット、ミッドカットともに15000円以下です。ワイドなサイズ感です。

3 ゴアテックスとオムニテックの違い

防水と聞くと真っ先に浮かぶのが、「ゴアテックス」ではないでしょうか。

間違っていません。僕も登山を始める前から唯一知っていたワードでした。

ゴアテックスの基本情報
・ゴアテックスとはゴア社が販売している素材の指標名
・メーカーはゴア社のテストを通過するとゴアテックス製品として売り出せる
・ゴアテックスは、「対水圧数45000mm以上、透湿数13500g/㎡・24hrs以上」
・構造は一般的なレイヤリングと同じ(表地、防水透湿素材メンブレン、裏地)
・ただゴアテックス製品となると、「ゴアテックスメンブレン」と呼ばれる

コロンビアの「オムニテック」と比較すると、

メンブレンを用いたレイヤリングは同じなので、防水性、透湿性の数値の違いでしょう。

ちなみに対水圧数ですが、
300mmで小雨、10000mmで大雨、20000mmだと嵐レベルです。

登山における対水圧数と透湿数の指標
【対水圧数】
①標高2000m周辺の山に行く人:10000mm以上
②標高3000mを超える山に行く人:20000mm以上
【透湿数】10000g/㎡・24hrs以上が好ましいとされる

コロンビアの防水ジャケットは対水圧数、透湿数が公表されていませんが、店員さんに聞いたところ、対水圧数は10000~20000mmの間で商品ごとに違うそうです。

上記の指標から、登山のレベルによっては、コロンビアの防水ジャケットも候補にいれていいでしょう。ゴアテックスは機能が高い分、価格も上がります。

今まさに登山を始めようとしている方、たまに登山に行く人にとっては、価格帯もデザインも選びやすい商品が多いかと思います。

ちなみに僕も初めて買ったマウンテンパーカーはコロンビアでした。

Mount Temple 17.Aug.2022

4 コロンビアでお勧めの防水ジャケット5選

すべて小さく収納できるようになっています。
4-1,4-2,4-3はスタッフバッグ付き、4-4,4-5はパッカブル使用です。

4-1 Mountains are calling Jacket(マウンテンアーコーリングジャケット)

日本でいうアルプス(日帰り、小屋泊)に行かれる人向けです。

オムニテック3層を用いており、防水性、透湿性は高く、稜線の雨風も凌ぎます。

毎年出ている本格的レインジャケットで、黒、青、茶、オレンジ等、ニーズに合わせて色を選択できますが、山用となると遭難対策に明るい色をお勧めしたいです。写真も映えます!

また、トリコットによりサラサラした肌感になっているため、レインジャケットのべたつき感が苦手な人にも大変お勧めです。オムニテック3層のムれにくさを是非実感してみてください。黒も出ているので通勤にも使いやすいのではないでしょうか。

ポッケがベンチレーションになっているため、さらにムれを逃がせます。

2023年モデルは税込み37400円です。

2021年モデルがまだ少しあったので一応↓(税込み26400円)

4-2 Enjoy Mountain Life Jacket(エンジョイマウンテンライフジャケット)

登山入門から山を楽しむすべての人向けの商品です。

オムニテック3層を用いており、両胸のポッケが特徴的です。また、雨返しもついているのでより水の侵入を防ぎます。ポッケはアーコーリング同様ベンチレーションになっており、裏地のサラサラ感もとてもお勧めできます。

価格帯は2、3万円台ですが、アーコーリングよりは少し下がります。

コロンビアらしいマルチカラーもあるため、タウンユースにも使いやすそうです。

2023年モデルは税込み30800円です。

カラーによっては安く買えそうです↓(税込み23100円)

4-3 Stewart Trail Jacket(スチュアートトレイルジャケット)

オムニテック2.75層。

昨年の2.5層から2.75層にUP。透湿性と耐久性がUPしています。

防水性、透湿性は高いですが、ボタンで雨返しをつけておりますので、本格的な登山には不向きかと思われます。険しい樹林帯を通る時、枝が引っかかってしまう可能性、冬場に雪でボタンがあけれなくなることも想定されますので。ポケットはベンチレーションになっています。

そのため、タウンユースもしくは軽いハイキング、キャンプや釣りといったその他アウトドアに使えるジャケットといったところでしょうか。

個人的にはデザインが一番好きです。

2023年モデルは税込み23100円です。

サイズ少ないですが、前のモデルもあったので一応↓(税込み21450円、オムニテック2.5層)

4-4 Light Crest Jacket(ライトクレストジャケット)

薄手の軽量防水ジャケット。山用ではありませんが、純粋にお勧めです。

季節で言うと、夏用、少し肌寒い時期も使えるといった感じです。軽さがとてもお気に入りです。

オムニテックを使用しており、さらっとした裏地がべたつきを感じさせません。

ポケットがパッカブル使用になっているため、持ち運びにも便利です。通勤、アウトドアからちょっとした旅行にも使える便利アイテムです。

運動性を考慮し、細身なつくりになっています。

税込み17600円です↓

4-5 OutDry Extreme Mesh Hooded Shel(アウトドライエクストリームメッシュフーディッドシェル)

アルプス、長期縦走にもお勧めのレインウェアです。

「アウトドライエクストリーム」を使用しており、メンブレンが一番外側にラミネートされているため、防水性、透湿性は高いです。さらにメッシュ加工を施すことで通気性と軽量化も備えております。

ポケットはベンチレーションになっており、ライトクレスト同様パッカブル使用になっています。普段使いからアウトドアにも持ち運びしやすくなっております。

アウトドア用ということで若干細身なつくになっています。

2023年モデルは税込み29700円です。

以上がコロンビアでお勧めする防水ジャケットでした。

次回からはまた山を紹介していきます!

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